溺れてもがいて

こらえて、ふさぎ込んで、

流れることもない涙が内に溜まっていく。

もがいても、苦しくて、

前には進めず沈んでいく。

沈んで、沈んで、

そこには光は届かないから

どこに向かっているのかも、

どこに向かえばいいのかも分からない。

声を出してみるけれど音は響かず泡になる。

堪える

溜まっていく

沈んでいく

心が溺れている。

もう少し、もう少し。

そしたら光を見つけられるかな。

でも暗闇に慣れてしまった目では

眩しすぎて近づけないかな。

それでも目を逸らさずに

少しだけ目を開けて少しずつ。

いつか自分の足で地面を掴めるように。

堂々と歩けるように。