ホントは、綺麗事がいいんだもん
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五代雄介の言葉
綺麗事だよ
「でも・・・だからこそ現実にしたいじゃない。ホントは綺麗事がいいんだもん」
どんな言葉?
平成一作目の仮面ライダー、クウガから、主人公である五代雄介の言葉です。
あえて、あまり背景を振り返らずに私の思いでこの言葉を考察してみたいと思います。
確かですね、
主人公である五代雄介が1人の女の子(奈々)に言われたことに対する返答だったと思います。
「さっきから、五代さんの言ってること綺麗事ばっかりやんか」
と言われ、返した言葉です。
奈々は女優を目指していたんだっけな?
奈々はクウガにおける敵(グロンギ)に奈々の恩人、先生だったかな?が殺されてしまったんです。
グロンギは古代の戦闘民族が、ある事をキッカケに現代に蘇った存在です。ゲームとして人間を殺していきます。人間を殺した数を競っているんです。
五代は言葉も通じない古代の戦闘民族と、「みんなの笑顔を守るために」と拳を使って闘います。
ある時、奈々が受けている女優のオーディションで【大切な人が殺されてしまった時の演技】が課題になったんです。
奈々は、オーディションの様子を見ていた、同じくオーディションを受けにきている女の子に「あの子は実際に大切な人が殺されているから、いい演技ができるんだ」と卑怯者呼ばわりされます。
五代の前で怒りを露わにする奈々。
五代も「許せないね」と共感します。
「引っ叩きたいに行きたい」と言った奈々に対し五代は
「行ってもいいと思う」と。
でも続けて「でも、おれはこれ(拳)を使って嫌な気持ちになった。大事なのは『間違えてる』って伝えていることじゃないかな。」
こうしたら(殴る動作)、こう(殴り返される動作)くるかも知れないだろ?そしたら、また、こう(殴る)、こう(殴り返される)ってならない?」
と奈々に伝えます。
五代は普段は暴力とは縁遠い、朗らかで気さくな人間です。
ひょんな事からクウガに変身する力を手にして、「みんなの笑顔を守るために」と振るいたくない拳を振るってグロンギと闘っています。
残虐なグロンギの存在に対して、怒りと憎悪に感情を支配されてしまったこともありますが、憎しみだけで暴力を振るう寂しさや虚しさを身をもって経験しています。
でも、そんな五代の事情を知らない奈々は、上述したように「さっきから五代さんの言っていることは、綺麗事ばっかりやんか!」と声を荒げます。
そんな時に五代から出た言葉が
「綺麗事だよ。でも・・・だからこそ現実にしたいじゃない。ホントは綺麗事がいいんだもん。これ(拳)だけでしかやり取り出来ないなんて悲しすぎるから!」
というものです。
暴力の儚さを、血で血を洗う虚しさを誰よりも知っている五代だからこそ出た言葉だと思います。
綺麗事・・・現実にしたいね
言葉にしたら、笑われるのかな?
現実にはならないものなのかな?
でも、きっと心のどこかでは誰もが綺麗事が現実になれば良いなって思っているんじゃないかな?
私はずっと自分の気持ち、それこそ綺麗事を表現するのが怖かったです。笑われたり、貶されたり、否定されるのが怖かったです。
難しいことだよね。綺麗事を現実にするって。
でも難しいから価値があるんじゃないかな。困難だから目標にできるというか・・・。
私が今、少しずつ自分の気持ちを表現できるようになってきたのは子供の頃に聞いた五代の言葉が胸に響いているからかも知れませんね。
でも、ま、クウガはもう5回ぐらい観てるんだけどね笑。なんなら一昨年観たわ笑。